あめりか屋 HISTORY
100年の道のり
ごあいさつ
弊社は京都にて1923年創業以来、2023年10月に創業100周年を無事迎えることができました。
これも偏に、皆様のご支援・ご協力があったからこそと
深く感謝致しております。
この100周年に向けて、社史を作成すべく2021年5月から社史編纂委員会を立上げ、
過去の資料・写真の整理や現存している建物の調査など
2年半にわたり活動して参りました。
今回の社史編纂にあたり、
京都あめりか屋100年だけに焦点をあてるのではなく、
1909年に橋口信助氏が東京の芝浦に家具、建具店として、
あめりか屋を創業してからの流れを記しております。
是非ご高覧いただければ幸いに存じます。
最後に、今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
はじめに
「あめりか屋」という建設会社としては一風変わった社名を持つ当社について、京都で営業を始めて100年経過したのを機に、社史という形で会社の記録を残そうと考え、この本を作成した次第である。あめりか屋京都店は、大正12(1923)年10月に高倉六条で、祖父の山本磯十郎があめりか屋ののれん分けという形で創業したものとされている。
このたび、社史編纂にあたり、あめりか屋京都店の100年だけに焦点を絞るのではなく、明治42(1909)年に橋口信助氏が東京の虎ノ門にて家具・建具店として、あめりか屋を創業してから今日の当社に至るまでの経緯を含めるものとした。この本には、あめりか屋が家具・建具店から住宅の設計施工会社へと変わり、軽井沢、小倉、名古屋、大阪そして京都に出張所をつくり、全国にあめりか屋の建築が広まっていった過程を分かる範囲内で記した。その意味では、あめりか屋の明治から大正、昭和へそして現代までの流れが分かるのではないかと思う。
近年、建設業を取り巻く環境は、コロナ禍・ウクライナ危機等による急激な価格高騰により、厳しい状況にある。また、急激な高齢化の進展、人手不足、働き方改革の推進、コンプライアンスなどの問題が山積みされる状況の中、住宅については建てる意識から買う意識に大きく変化してきている。さらに、近年住む人の生活スタイルにおいても新しい形を求めて大きく変化し、少し前の当たり前のことが当たり前でなくなってきている。このような大きな変化の中で会社を継続していくには、会社の存在意義は何なのかを明確にしなければならないと考えている。存在意義を明確にすることは、あめりか屋に関わるすべての人たちのやりがい(エンゲージメント)につながると信じ、あめりか屋の創業から現在までを調査して、当社の不明確であった歴史を紐解き、記録に残そうと考えた次第である。
建設業は、お客様の思いを建築物という形にして、その完成した建物をお渡しして、報酬をいただくという最もシンプルなビジネスモデルである。逆にシンプルだからこそごまかしが利かず、お客様の思いと出来上がった形が少しでも異なっていると完全な顧客満足を得ることができないとても厳しい業種だと考えている。そんな中で、完成した建物を100年近く大切に使っていただいているお客様がおられることを、今回の社史調査で知り、またお話を伺うことができたのは、我々の大きな収穫であった。これは、創業時の社是にあるように社員の健康、努力、向上心、誠実さを持って真摯に仕事に取り組み、そして世の中の流れに振り回されることなく、禅家の語である「脚下照顧」の心を忘れず、質素な経営を続けてきたことに他ならないと自負している。
この培われてきた社風は、あめりか屋京都店創業以来のものと信じており、ユニークな社名とともに、今後も脈々と引き継いでいきたいと考えている。
株式会社あめりか屋
代表取締役 山本英夫
あめりか屋HISTORY 100年の歩み
ほかの営業所と京都店
社史寄贈先一覧(2024.10更新)
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